Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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昨年本を共同執筆しましたー「同時通訳者が訳せなかった英語フレーズ」

昨年のことについて、達成出来たこと、出来なかったこと等考えていた時に、「そういえば、本の原稿書いたんだ!」と思い出しました。自分で書いたのに、すっかり忘れてしまっていました。タイトルは「同時通訳者が訳せなかった英語フレーズ」です。

 

去年の緊急事態宣言中に、大先輩の優秀な通訳者で、立教大学でも教えていらっしゃる松下佳世先生が中心になって、通訳者が集まって経験に基づいて原稿を書きました。皆さん同通経験豊富で優秀な方々が多く、正直同通経験がそれほど多くない私が参加するのは…と気後れしたり、会社の仕事もあったので、一度お断りしたのですが、出した案が採用されたということで、末席に参加させて頂くことができました。私が書いたのは2項目のみでしたが、とてもいい経験になったと思います。最初は何かお手伝いできることがあれば、という感じで、自分が執筆することになるとは思いませんでした。こういう機会がなければ、本の出版に関わることなどなかったと思います。

 

内容は、通訳者が通訳中に出会って一瞬「??」っとなってしまった言い回し、勘違いしてしまった表現等が掲載されています。語学のプロが出会って、よくわからなかった表現なので、最新のものだったり欧米では普通でも、意外と一般には知られていない表現などが掲載されています。例えば、elephant in the room という表現がありますが、ご存じでしょうか。これは、「触れてはいけない問題、気まずい話題」というような意味で、Newsなどに時々登場します。最近も、イギリス人の若い人が使っていたので、「日本ではあまり知られていないけど、最近ネイティブがよく使う表現」なのかも、と思います。このような役立つ表現が満載です。よかったら、立ち読みでもかまいませんので、中を見てみていただければ幸いです。

 

1番嬉しかったのは、私の仕事について普段あまり喜んでくれてるように見えないうちの子供が(普段仕事で留守にしたりかまってあげられないからかも)、今回ばかりは喜んでくれたことでした。私も子供に残せるものができて、本当に良かったです。コロナで仕事激減、特にガイドでメイン業務にしてきたクルーズ船が軒並みキャンセルになるなど、業界的には打撃が大きかったのですが、私にとっては本の執筆を始め、長期で社内通訳翻訳に入れたし、子供も第一志望の高校に合格したし、いいことも多かった年でした。ちなみにクルーズ船の寄港地ガイドは、今年は絶望的かな?という感じです。

 

本の事を思い出した事をきっかけに、昨年の事を考えてみました。それで思ったのが、逆境にあっても、単に絶望して状況を嘆くだけでなく、それならどうしたらいいか?仕事がないなら何ができるのか?という事を考えて実行することが大事だということです。最近コロナのためとはいえ、仕事が切られてしまってやや焦りを感じていたのですが、Never give up の精神で行こうと気持ちを新たにできました。

 

まだコロナ禍の厳しい状況が続いていますが、ワクチンの接種が海外で始まるなど、希望も見えてきました。今年も頑張ります!