娘の高校入試を終えてーこれから受験する中学生、小6-中3のお子さんのいる親御さんへのアドバイスー
娘が無事第一志望の県立高校に合格しました!コロナウィルスの影響で、親は掲示板の近くには行けませんでしたが、「受かったよ〜」と言いながら戻ってきた子供と抱き合って、涙ぐみながら喜びを分かち合いました。本当に良かったです。これで肩の荷がおりました。受験後はなんか気が抜けてしまい、ぼーっとしてしまいました。
高校入試を終えての感想や、感じた事を書きます。これから受験する学生さんと親御さんへのアドバイスになればと思います。
・塾は通ったほうがいい。模試は受けた方がいい。
稀に塾など学校以外の勉強を何もしなくても、トップレベルの高校に合格できる子もいます。が、そういう子は一握りです。また、同じ目的を持った同年代の子供と一緒に勉強出来る、他校の子供の話を聞ける、先生が励ましてくれる等、メリットの方が多いと思います。3年間ずっとは難しいということであれば、短期だけでも通った方がいいと思います。経済的に厳しいとということであれば、通信教育かNPOなどが主催する無料・格安の講座もあると思います。模試を受けるだけでも違います。
模試を受けると、自分の実力がわかるし、弱点も見えてきます。これからの勉強の方向性や志望校を絞り込むためにも、出来るだけ複数回受けた方がいいと思います。
学校内だけでなく、他の学校の子供とも一緒に勉強できる場を少しでも持つ、という事です。
・受験は情報戦
上と関連しますが、塾に通うとセミナーや進学説明会などを開いてくれます。そういうセミナーなどがあれば、積極的に参加した方がいいと思います。配布資料に書かれている様々なデータは、志望校に受かるには、どの程度の点数が必要か、諦めるべきかそのままでもOKか等の判断材料になります。
それだけでなく、志望校や第二志望の見学会や文化祭に行く、ネットなどで情報を集める、実際に入学した人に話を聞いてみる等の活動は、親も子供も積極的に行った方がいいと思います。
うちの子供も、内申点があまり良くなかったので1ランク下げようかとも思いましたが、塾が配布した資料に、子供の内申点より低い点数で合格したというデータが複数掲載されていたので、諦めずにこのままいこうと決める事が出来ました。また、学校の友人の兄弟姉妹の情報も参考になりました。
・志望校は変えない方がいい。しかし、無謀すぎる挑戦はしない方がいい。
今回、1月の模試の成績が出た時点でやはり志望校を下げた子たちがいました。でも、そのうち数名は90%とは言えないが、70%は合格可能性があるのではないかという子たちでした。ほとんどが親の勧めで変えた、という事でした。ランクを下げることで、高校でトップクラスの成績を、ということかも知れません。それも一つの方法かも知れないです。でも結果的として、そのままランクを落ちさなくても合格できる点数だった子がほとんどで、うちの子供よりはるかにいい結果だった子もいました。何名かは後で悔しがっていたということでした。やはり、60%くらい可能性があれば、そのまま受験した方がいいのではないかな、と思いました。
逆に、どう考えても無理ではないか、という成績で受けている子供もいました。大半が、スポーツや文化部等の実績による推薦が通らなかった子供達だったようです。こういう実績があっても、本入試はメインが学力なので、多少は実績がプラスになるとしても、それだけでは通らないでしょう。
目安として、内申が昨年度の合格最低点より+ー5点以内か、模試で最低でもC判定を取ったことがあるか、学校のテストで1度でもいいから志望校に合格するレベルの成績を取ったことがあるか等が判断材料になるかな、と思います。もちろん重要なのは本人のやる気と度胸です。1人ちょっと無理なのでは、と言われつつ志望校を変えずに合格した子がいたそうです。推薦は希望してなかったそうですが、スポーツでかなりいい成果を上げていた子でした。成績はどのくらいだったのか?と娘に聞いてみたら、多分内申がうちの子供より10-15点低く、普段の成績は自分より下という事でした。しかし、内申点からすると、ギリギリ合格できるレベルではありました。他の落ちた子たちは昨年度の最低合格ラインより低い点数だったようです。合格するかどうかは半々くらいだったと思うので、思い切って挑戦していい結果になった例だと思いました。ちなみに娘の内申点も、志望校の昨年度合格者平均よりは10点くらい下でした。
うちの受験時の状況ですが、秋までは模試の判定はBでしたが、年明けで内申点を入れて判定したらCに下がってしまいました。この頃は1ランク下げようかと本当に迷いましたが、子供が「頑張って勉強するから受験したい」というので、ちょっと怖かったですが志望校を変えず受験することにしました。C判定の時の順位は全県規模の実力テストで130番前後でしたが、最後に塾で行った試験では、300人中11番に上がりました。もちろん、外部も入れての記述式の試験と、内輪だけのマークシートではちょっと違いますが、かなり頑張ったことは確かです。私は直前には化粧する事を忘れて外出してしまうほどテンパってましたが、子供は比較的落ち着いてました。ニキビが潰れたことが1番気になってたみたいです。
うちは母子家庭で、塾には通いましたが、直前を除いて英数週1回だけしか通う余裕がありませんでした。子供が理社も通いたいと言ったのに通わせてあげられなかったのはちょっと辛かったです。私の仕事が忙しいのでほぼ放置状態で、時々アドバイスをする程度でした。また、直前は1月下旬から単身赴任生活をしていたので、土日に私がおかずのもとを冷凍し、子供が自分で朝チンして味付けして持っていくという生活でした。そういう家庭の状況でも、県でトップレベルの高校に合格できました。だから、他の1人親家庭やその他問題がある家庭の皆様にも、諦めずに頑張って欲しいと思います。
以前放映されたNHKの大河ドラマで、岩手県の平泉藤原氏のことを描いた「炎立つ」というドラマがありました。その中で後三年の役で負けた家衡(若い頃の豊川悦司)が言うセリフで「小さい頃から忍従を強いられた兄者と、甘やかされて育った手間とでは人間の出来が違う。年をとればとるほど、差が開くばかりよ。」というような内容のものがありました。マイナスの要素が多いから成功するというわけではありませんが、それを糧に成長しマイナスが大きなプラスになるという事はあると思います。これからも、そうなるようにして行ければと思います。
これから受験するみなさんの参考になれば幸いです。