Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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翻訳コーディネーターはフリーランス翻訳者への近道

少し前に、ツイッターから「カセツウ」という稼げる通訳者になるためのコーチングシステムがあることを知りました。メルマガ講座を受講して、運営していらっしゃる酒井さんに、一度相談にも乗っていただきました。週一回、ポッドキャストも配信していらっしゃるのですが、今回は通訳者翻訳者を目指す者にとって、コーディネーターの経験は必要か?というテーマでした。このテーマについては、私もちょっと知識があるので、書いてみようと思います。

 

私の妹は、東京でIT専門の翻訳者をしているのですが、翻訳者になる前は某翻訳会社のコーディネーターでした。その翻訳会社で1年半くらいコーディネーターをしてから独立したのですが、やはりコーディネーターの経験は役に立ったし、翻訳者として独立する場合も、やりやすくなるのではないかと思います。通訳者についてはわかりませんが、翻訳者についてはそうかなと思うし、翻訳コーディネーター→フリーランス翻訳者という経歴の人は結構多いです。以前仕事で出会った翻訳者さんの中にも、そういう経歴の方が複数名いました。翻訳がメインで特定の分野に強い翻訳会社に、そういう方は多いと思います。

 

コーディ―ネーター経験がフリーランス翻訳者になるのに役立つ点

・翻訳の依頼を受けてから納品までの流れが分かるようになる。

・翻訳のチェックや、抜けのチェックなども行うことがあるので、翻訳の勉強にもなる。

・いろいろなタイプの翻訳者を知ることができて、品質管理や仕事のやり方などの勉強になる。

・ツールを使う場合には、使い方がよくわかるようになる。

・勤務先の翻訳会社からフリーランスになってからも翻訳の仕事をもらえることが多いので、収入の確保につながりやすい。

 

妹も、最初のうちはフリーランスの仕事の多くを以前の勤務先から確保することができ、そこから登録先を広げて行っていたようです。翻訳会社勤務だったので、トライアルの評価のポイントなども分かっていたため、トライアルも合格しやすくなっていたと思われます。

 

それと、本当に色々なタイプの翻訳者さんとお付き合いしていたようで、よく出会った翻訳者さんの話しなどもしていました。例えば「60歳過ぎの高齢だけど、知識があってとっても翻訳もうまい人がいるんだけど、締め切りを守ったことがなく、しかもいつも仮病を使う。これさえなければ素晴らしいのに。」とか、「TOEIC900点超えて英検1級だけど、日本語の文章がヘタで、翻訳はちょっと無理と言う人が結構いる」、「この人はスタイルガイドもちゃんと守るし、翻訳もきちんと締め切り通り出してくれる。多少まずい所もある場合もあるけど、締め切り守って一定の質で提出してくれるので、助かる」みたいな感じでした。どういう翻訳者が「いい翻訳者」なのか、自然とわかるようになり、自分が翻訳する場合にも助かることが多いと思います。

 

妹の場合は、法律事務所退職→翻訳会社主催の翻訳講座に通う→派遣の翻訳の仕事を紹介してもらう→講座をやっていた会社で新規の翻訳会社を立ち上げる予定の方がいて、コーディネーターをやらないかとスカウトされる→コーディネーターで1年半ほど勤務した後独立、という経路をたどりました。翻訳者を目指しているなら、コーディネーターの経験はプラスになることの方が多いようです。

 

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