Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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ガイド試験が変わります!今年から一層合格は難しくなるかも。

 通訳案内の法律が変わったのと連動して、ガイド試験も今年から大幅に変わります!昨年までの試験と違う主な変更点は、以下の通りです(主に英語の試験について書いています。他の言語の受験者で気になる点がある方は、観光庁のサイトをご覧ください。)

TOEIC公開テストの免除基準引き上げ 840点から900点へ

 スピーキング・ライティングテストの免除基準も各10点づつ引き上げになっているようです。英検1級免除は、従来通り。また、TOEICの場合は、試験日から1年以内に取得した点数に限る、とされています。

・一次の筆記試験に「通訳案内の実務」が追加される

この試験には、大きく分けて3つの分野があります。旅程管理の基礎知識、外国人ごとの対応(宗教とか国別の対応など)、危機管理(災害時の対応など)になります。昨年度までの合格者も、ガイドの資格を保持し続けたい場合には、この科目の研修を受講する必要があります。またガイドは今後5年後との免許更新制になります。

・2次試験の合格基準が6割から7割に

試験の内容については、昨年度までのものとそれほど変わらないのかもしれません。試験内容は大問が2問で、通訳案内の現場で必要となる内容に関する質疑応答と、プレゼンテーションだそうです。合格基準が厳しくなるようです。

 

1月から法律が変わり、ガイド資格がない者でも通訳案内ができるようになりました。が、ガイド試験の基準が厳しくなっため、資格を持っているガイドと、そうでない人の差が、以前よりも大きくなったと言えます。これは、もしかするとプロのガイドをしている者にとっては、いいことかもしれないです。実は私も、英検1級はともかく、TOEIC840点は、低すぎるのでは?と思っていました。900点ぐらいで英検1級に近い英語力となるので、これでバランスが取れると思います。

本音を言うと、ガイドよりも通訳の方が好きです。なぜかというと、ガイドは英語力以外の分部で要求されるものが多く、ある意味通訳よりも大変だからです。平泉だけとかスポットガイドならそういう負担も少ないのですが、スルーガイドだと、食事の世話から、ホテルとのやり取り、お客様の誘導などやることがいっぱいで、慣れるのにかなり時間がかかります。特に最近は、以前このようなこまごまとしたところは添乗員さんがやってくれることも多かったのですが、経費節減のためそういう仕事もガイドに要求されることが多く、ガイドの資格プラス旅程管理の資格を持っている人が重宝されています(これには、良し悪しがあると思ってます)。そういう理由から、あまり難しくない通訳の場合は、かえって楽な場合があります。

また、無資格でもOKなら、とボランティアをやっていた人たちが参入してくることも考えられますが、ボランティアガイドと有料のガイドでは、対応が全く異なります。ボランティアの中には時々、「せっかく話してやっているんだから、だまって聞け!」ということを言う方もいて(もちろんそうでない人のほうが多いのですが)、外国人を連れていくと困ったことになる場合がありました。そういう態度では、今後やっていけないといえるでしょう。逆に、私にも経験があるのですが、ボランティアというと、外国人の方もここぞとばかりに使い倒し、1日中付き合わされてしまった、ということになる場合もあります。料金を取ってガイドしたい人は、資格を取らないまでも、ガイド団体主催の研修は受けて置いた方がいいと思います。

ガイドの超一流の方々は、本当に人に対する応対が素晴らしく、英語も大変上手です。また、70代を超えても続けて行けるし、今後AIが台頭することを考えると、ガイドは英語の仕事の中では、有望なのではないかと思われます。取得が難しくなる資格ですが、取ってからが本格的な勉強の始まりともいえるので、取得を目指している方は、活躍を夢見て頑張ってください。年齢はあまり関係ない仕事です。