Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

日々の仕事や自分の英語学習について、英語学習経験に基づく英語力向上・資格取得お役立ち情報

本との出会い

ファッション雑誌や洋裁・編み物の本を見たり作ったりするが好きだったので、大学卒業後は同じ大学の先輩にあたるデザイナーさんが経営するアパレルメーカーに勤務しました。英語も好きだったし、国語と並んで得意科目だったのですが、通訳翻訳など語学のプロになろうとは、全く考えていませんでした。

 

では、今なぜそういう仕事をしているかというと、新崎隆子先生、篠田顕子先生、一流の通訳者の両先生が書かれた、「今日からあなたの英語は変わる」という本を読んだ事がきっかけでした。会社から、高校留学経験があるなら、秘書以外に外国部で英語の文章を書くのも担当して欲しいと言われて、「これは勉強しなくては」と思い手に取ったのがこの本でした。本の中で通訳訓練法を使って英語力を伸ばす方法が紹介されていたのですが、やってみたら面白くてもっと勉強したくなり、通訳学校に入学したのでした。

 

お2人の本は、「英語は女を変える(だったかな?)」「英語リスニングクリニック」なども読みました。また、新崎先生が単独で書かれた「通訳席から世界が見える」も読みました。あと、毎週楽しみにしていたのは、新崎先生が学生向け英字新聞に連載されていた記事が掲載された、メルマガでした。語学力の向上のためのお話から個人的な話、通訳現場での話などもありました。当時はまだあまり仕事の話を公にする事にそれほどうるさくなかったので、結構突っ込んだところまで書いてある時もあって、「通訳者ってすごい」「大変そう」「楽しそう」などと、私も一緒に一喜一憂しながら読んでいました。全部保存してあったのですが、最初のパソコンの中身を写す際失敗して、消してしまったと思います。でも本当に楽しみでした。

 

最近、同じ通訳講座で勉強されている方も、新崎先生の本を読んで、通訳の仕事にに興味を持ったと聞き、一流の言葉のプロの方が書いた本は、やはり何か人の心に訴えるものがあるんだな、と思いました。JACIで新崎先生が講演された際には、残念ながら仕事が入っていて聞けなかったのですが、先生の講演の同時通訳をされたのが、この本を読んだとおっしゃっていた方でした。ご縁があったのだと思います。

 

その道のプロの方が書かれたいい内容の本、美しい本、素晴らしい思想の本、人を感動させる本等、良い本との出会いも、人との出会い同様に人生を動かすことがあるんだと思いました。

Chernobyl チェルノブイリ

アメリカのテレビシリーズ、Chernobylを元旦から昨日の夜にかけて5話全部見ました。1986年にロシアで発生した、世界最悪と言われる原発事故を描いたドラマです。福島の原発事故を上回る規模の、恐ろしい事故だったんだな、と改めて思わされました。被災地へのツアーを扱っている会社の方から勧められて見てみたのですが、一度み始めると面白くて(と言っていいのかわかりませんが)、やめられなくなってしまい、2日には2-4話まで一気に見てしまいました。5話は昨日の夜みました。

 

テレビドラマなので、多少脚色やあったり架空の人物が登場したりするものの、実話に基づいており、主人公は放射能汚染の拡大をできる限り食い止めようとしたレガソフ博士(実在の人物)で、ロシア政府の閣僚会議副議長のシチェルビナ、女性のホミュック博士(架空の人物)がその他のメインキャラクターでした。これを見ると、放射性物質の恐ろしさ、それに勝るとも劣らない共産主義国家の隠蔽体質の怖さがよくわかります。このような大事故が起こると、詳細を隠蔽する傾向があるのは、共産主義国家だけではなく、他の国もそうかもしれませんが…。

 

チェルノブイリ原発上空のヘリコプターでレガソフ博士がシチェルビナ副議長に、「2人とも5年以内に死ぬ確立が高い」というようなことを言う場面がありましたが、本当にそうなってしまいました。ドラマではなく実際にそうだったのが恐ろしいところです。レガソフ博士は自殺(不可解な死、ということです)ですが、副議長の方は原発事故が原因とみられる病死でした。印象に残ったのは、この副議長が「自分は政府に現場に行けと言われていった。自分では一角の重要人物だと思っていたが、結局捨て駒だった」という内容の事をいう場面です。特にこういう大事件が起こる前だと、普通の人は放射能がどれほど危険なのかよくわからなかった、ということもあるでしょうが、危険性が高いということはある程度頭ではわかるので、そういうところへ送り込まれた、ということ自体、確かにそうだったのかもしれません。でも、福島の原発事故やその後何回か汚染地域や付近の視察ツアーの通訳やガイドを行った経験から、私もある程度危険性が分かっていたつもりでしたが、この番組を見るまではこれほど恐ろしいものだとは思いませんでした。おそらく当時のロシア政府の役人や住民も、そうだったのではないかと思います。

 

番組を見ていて、福島で取られた対策と同じ対策が取られているところが何か所かあったので、過去から学ぶことは多少できているのかもしれないと思いました。例えばロボットの導入とか、土の表面をはぎ取るなどです。後でウィキペディアで読んだ内容にあったのですが、無人になったため、野生動物、特にイノシシが増えたとのことですが、福島の原発周辺の立ち入り禁止区域では、イノシシが増えているようです。

 

あと、英語学習という観点からすれば、この番組を見ると原子力放射能関係の言葉がよくわかるようになると思います。自分で仕事で使ったことがある、炉心溶融 core meltdown, 水素爆発 hydrogen explosion等の言葉以外にも、関連する語句が多数出てくるので、エネルギーや環境、被災地視察などの仕事をすることがあるガイドや通訳の方々には、訳に立つと思います。それと、日本語のカタカナが英語になると違った発音になる言葉がありますが、キセノンxenonという物質の発音が、カタカナにすると「ゼノン」という風に聞こえたのが印象に残りました。 

 

今年の3月には、福島の原発事故を扱った「Fukushima 50 」という映画も公開されるようです。うちの子供は福島の原発事故は知ってるけど、チェルノブイリは知らなかったそうです。欧米では、若い人がチェルノブイリの見学ツアーに行ったりしてるそうです。怖いもの見たさという側面もあるかもしれませんが、やはり実際に危険のない範囲でこういう場所を見て、このような災害が二度と起こらないようにすることも大事ではないかと思います。チェルノブイリで、無人になってしまった周辺の町を見て、福島の立ち入り禁止区域やその近辺の町のことを思い出しました。原子力は、日本のように自然災害が多かったり、国の体制やその他の理由から安全な運転に問題が生じる可能性があると思われるような場所では、利用するのは危険ではないかな?と思います。

 

このドラマは私はAmazon prime video で見ましたが、スカパー、J:comなどのスターチャンネルでも視聴できるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年はこんな年に!

去年も今年達成したい事について書いていました。最初にそれらが達成できたかどうか、検討したいと思います。

 

「達成したいこと・心掛けたいこと」として、5つ書いていました。達成度を%で書いてみます。

1 首都圏に拠点を持つ 100%

2 仕事を拡大する 80%

3 家庭生活を快適にする 30%

4 体重を減らす 20%

5 趣味を仕事にしてみたい 0%

1は東京に部屋を借りたので100%、仕事も新しいエージェントに登録したし、昔登録したところに再度連絡取るなどして、ある程度は拡大出来たとおもいます。3は東京の部屋は快適ですが、盛岡の家は相変わらずだし、子供部屋を整えられませんでした。体重は一時期よりちょっとだけ減ったかもしれません。趣味はほとんどする時間がありませんでした。

 

全体としては達成率65-70%くらいだったと思います。これを踏まえて、今年は以下のような事を目標にしたいと思います。

 

得意分野を最低2つ作る

1月下旬から、県内にある大手企業の製造拠点で社内通訳翻訳の仕事をする事になりました。その仕事と、あと何か今までやってきた仕事のうちで興味を持てるものや回数が多かったものを最低1つは得意分野にしたいと思います。

 

通訳(グリンズ)講座出席・課題提出80%以上

もともとお稽古ごとや通いの通訳学校などは滅多に休んだ事がなく、いつも90%以上出席してましたが、準備が必要な通訳やガイド、急な翻訳の仕事などが入ると、どうしてもそっちに気持ちが傾いてしまい、私的な勉強や趣味はなかなか手が出せないこともありました。また、次の仕事が心配になり、つい仕事探しの方に力が入ってしまうこともありました。今年は仕事が安定しているので、もうちょっと落ち着いて勉強できるのではないかと思います。

 

検定試験を受ける

最近英語関係の試験をあまり受けていなかったので、今年は何か試験を受けようと思います。具体的には、発音検定、TOBIS、技術英語検定TOEICなどの受験を検討しています。

 

子供や自分の生活環境を整える

これは昨年からの持ち越し案件です。東京の部屋はある程度過ごしやすくなっていますが、自宅が放ったらかし状態の上に、机とパソコンがあるところが夏暑く冬寒すぎるので、改善したいです。また、子供も今まではテレビがある茶の間で勉強してましたが、もう高校生になるので、個室で落ち着いて勉強できるようにしてあげたいと思ってます。

 

体重を減らす

最近洋服が減った…と思ったら、ちょっとキツくなった服がたくさんある事を思いだしました。特にスーツ類。また着られるようにした方が安上がりだし、最近血圧が上がり何よりも健康のために良くないので、少し痩せようとおもいます。昨年の一時期より少し減ったので、目標-5kgにします。

 

本を読んだり仕事以外の趣味にも時間を使う

売りものにするのは難しいかもしれませんが、去年時間があまり取れなかった趣味にも時間を使いたいと思います。理想は自分の服1/3が手作りですが、ちょっとでもいいから何か着られるものを作りたいと思います。また、最近あまり本を読んでいなかったので、英語でも日本語でも本を読むようにしたいです。英語の本も入れて、1ヶ月3冊ぐらいを目安にします。

 

また来年の年末に、達成度をチェックしてみたいと思います。

 

 

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。ついに2020年になりました。去年は2018年よりは、仕事面ではいい年でした。プライベートではやや体調面で不調が感じられるようになったものの、比較的落ち着いていたと思います。

 

今日娘と初詣に行きましたが、おみくじを引いたら2人とも大吉でした。でも、大吉の時ほど浮かれすぎず気を引き締めるようにしなければならない、という説もあります。今年は娘の受験があり、私も仕事面では、今までと違った事にチャレンジする年になりそうです。新年の抱負については、また明日書きたいと思います。

 

今年もよろしくお願いします。

今年を振り返って

今年は、変化の多い年でした。全体的にはいいことの方が多かったと思います。もちろん、大変なことや辛い事・嫌なこともありましたが、積極的に動くことで乗り切った感じでした。以下は主な出来事です。

 

・仕事量が増えた。

 ガイドの仕事が増えました。特にクルーズ船の寄港地ツアーが岩手でも行われるようになるなど、東北の港に船が入る回数が増えました。また、去年は入らなかったスルーガイドの仕事も一件入れました。

・グリンズアカデミーに本格的に参加を開始しはじめた。

 今まで単発か短期でしか通訳学校に通えず、悶々としていました。また、東京や仙台まで通うと、授業料だけでなく交通費もかなり嵩みます。去年春の講座の終わりの方と、夏の単発講座に出席させていただいたグリンズアカデミーに、1月から本格的に参加開始しました。オンラインで受講できるし、欠席しても動画が残っているので、本当に助かっています。

・東京にも部屋を借り、拠点を作った。

 岩手にはあまり仕事がないので、東京で2ヶ月間の仕事を受けた事をきっかけに、思い切って部屋を借りて東京でも仕事を始めました。その甲斐あって、仕事は去年より増えました。

・同時通訳が入った仕事をした。

 練習中の同時通訳が一部入っている仕事を始めて受けました。一部だけという話でしたが、蓋を開けてみたらほぼ全部同時通訳になってしまいました。ブースではなく、マイクで海外の方がつけているパナガイドに通訳の音声が入ると言った形でした。大変でしたが、何とかやりました。1日半でしたが、そのあと疲れて大変でした。

 

上記が大きな出来事としては主なものです。子供のことでは、学校の合唱団に音楽の先生のお誘いで入団することになり、運良く(練習もほとんど参加して頑張りましたが)東北大会まで出場出来ました。また、3月受験なのでそれで模試や学校の成績で、一喜一憂させられた一年でした。

 

やはり積極的な行動が、良い結果をもたらすことが多いと思いました。来年はまた今まで経験がない新しい事をはじめる予定です。来年も仕事にプライベートに頑張りたいと思います。

楽しみながら学ぶ

うちの子供は、理科と社会がちょっと苦手です。特に社会は近現代の流れが頭に入ってないと言われたそうですが、以前私と一緒に「西郷どん」を時々見ていたので、大久保利通西郷隆盛についてだけは、知識があるようです。また、やたら難しい単語を覚えているな、と不思議に思っていたら、ボカロの曲の歌詞に出てきたものらしく、教科書の単語は忘れるのに、こんな入試に関係ない(長い目で見れば覚えている方がいいのですが)言葉は忘れないんだなーと思いました。

 

学生の勉強だけでなく、英語やガイドの勉強も、自分が好きなことや何か楽しめる活動を通してやってみると、苦手だと思っていることも頭に入りやすくなります。

 

平泉は何度もガイドしていますが、最初の頃は、藤原氏四代の名前がごっちゃになって、業績と結びつけるのも大変でした。前九年の役後三年の役も内容が混ざってしまいがちで、あー、覚えるの面倒くさっ!と思っていました。それが、作家の高橋克彦さんが書いた安倍氏藤原氏の時代を舞台にした小説「炎立つ」を読んだら、一発で頭に入りました。歴史的な事を頭に入れるには、小説と大河ドラマ、あとは漫画がおすすめです。

 

あと、英単語を覚えたり発音の改善には、洋楽を歌って覚える、という方法もあります。いわば「メロディ付きのシャドーイング」ですね。普通にシャドーイングやってると、せいぜい同じ素材3、4回くらいで飽きてくるし、それを全部おぼえるのは困難ですが、歌だと自然にできてしまいます。

 

その他、映画、YouTubeで興味のある分野を英語で見たりする、英語で何か好きな事をする、好きな分野の雑誌を読むなどのこともできると思います。高校生の頃アメリカの高校でもドラマのクラスを取ってましたが、クラスの個人発表会で発表した時に言ったセリフは、一部ですが今でも頭に残っています。

 

教科書や語学のテキストのみを使って勉強していると、行き詰まってしまうことがあるかもしれません。そういう時息抜きも兼ねて、違った方向からアプローチしてみると、楽しく勉強できると思います。前も似たようなこと書いていたかも知れませんね。子供に明治から第二次大戦が終わったあたりまでの事について、何か問題出してくれと言われて、回答ぶりをみていて思い出したので書いてみました。

県外受験が増えている

2、3年くらい前から、岩手県でも(盛岡市の子供がほとんどだと思われますが)、県外の有名私立や公立の進学校を受験する子供が増えてきました。昨年辺りから、その流れが加速したように思います。

 

昨年同じ中学の先輩が、東京の私立名門K高校に合格しました。何となく、これをきっかけに県外受験する子が増えたように思います。子供のクラスでも、多分5人くらいは県外受験するのではないでしょうか。

 

岩手でもこういう子達が増えるのは、いいことだと思います。岩手は小学校までは全国学力模試の成績も悪くないのに、中学に入るとガックリ落ちてしまいます。以前、ALTの先生が言ってましたが、成績のいい子なのに親から無理やり農業や商売を継げと言われて、将来に希望が持てず成績が下がってしまう子供が結構います。なので、大きな志を持って、全国レベルで勝負出来る人間が増えるのは、いい事だと思います。

 

ただ、そうなってくると、ますます優秀な人材が田舎から都会に流れてしまい、地域の将来が先細りになるのではという心配があります。優秀な子供は思い切って県外の高いレベルの教育を行っているところや、親が子供の力を伸ばしてくれると確信する学校に送り出すと同時に、県内の高校や中学のレベルを上げることも重要ではないでしょうか。東京で勉強させるまで資金がないけど優秀な子供を、県内でも伸ばしていけるような体制を整えることも同時進行でやって行くべきだと思います。いくつか頑張ってる学校もありますが、そういう学校はごく少数かな、と思います。

 

ちょっと話しがずれますが、昨年東京の私立校名門校に合格した生徒は、中学3年までに英検2級に合格していたようでした。受験に影響があったかどうかはっきり分かりませんが、かなりプラスになったのではないかと思います。私立の大学受験も、英語が抜群にできれば、かなり上位レベルの大学に合格できます。

 

外で勉強して、また戻って来たいと思えるような魅力的ない故郷になって欲しいと思います。