Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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メモ取りの技術の向上のために

東京で以前通訳学校に通った時、メモの記号については多少先生に教えていただいて、今でもよく使う記号になっています。でも、メモの取り方については、それぞれ個人で好きなように取ればよい、みたいな感じでした。

 

しかし、実はヨーロッパの方では、メモの取り方の基本があり、大学の通訳コースなどで教えてもらえるのだそうです。今はなくなりましたが、通訳検定を実施していた通訳協会の夏季集中講座に参加した際、初めてそのことを知りました。しばらくは自己流でしたが、今参加しているグリンズアカデミーで、ヨーロッパ流のメモ取りの基本を少し教えていただけました。今までの自己流のメモとりだと、自分で取ったメモが読めなくなるということが頻発して困っていたので、基本を教えていただいてとてもよかったと思います。徐々に改善しようとしているところで、多少改善されてきた感はありますが、まだまだ要練習という感じです。

 

また、ここに来て、同時通訳者のマイク関根さんが出版された「同時通訳者ここだけの話」の巻末にメモ取りの基礎講座があるのを発見し、とても参考になりました。また、プロでかなり活躍している人でも、自分のメモの取り方を確立するまでには時間がかった、ということも書かれていて、「やっぱり色々な面で自分で努力しないとダメなんだな。」と思わされました。

 

この本によると、ジャン・フランソワ・ロザンという通訳者が、「逐次通訳ノート教本」(’Note Taking in Consecutive Interpreting')という本を書いているそうで、これがとても参考になる、ということです。これに基づいて、マイクさんもこれをベースにして、この巻末の分部を書かれているようです。ネットで検索してみたところ、英語版のまとめのようなものをいくつか発見しました。短いまとめ版をざっと読んでみました。このロザンという人が作った記号がたくさん書いてあるらしいのですが、まとめ版の方にはありませんでした。もっと長いものか、英語版の原書を探してみたいと思っています。

 

メモ取りがうまくできると、逐次通訳だけでなく、英検等の検定試験や入試のリスニングなどにも役立つかもしれませんね。