接頭語で覚える医療英語
私もそれほど詳しいわけではないのですが、製薬会社で翻訳の仕事をしていたこともあって(ビジネス部門でしたが)、少しですが医療通訳翻訳の勉強をしたことがあります。また、地元通訳翻訳会社でも以前医療を中心に勉強会をしていた時もあり、そのあたりに、時々東京の医療関係の単発講座などにも参加したりしていました。そういうことから、医療の英単語については少し知識があったので、日曜の通訳もなんとかやれたのでした。
医療の英語の語彙には、意思など専門家が使う言葉と、一般的な言い方があり、本格的に医療の通訳を目指すなら、どちらも覚えておく必要あると思います。そういう点も、医療通訳が難しいことの理由の一つではないかと思われます。
今地元通訳翻訳会社の通訳準備講座に参加している生徒さんの中に、本業が医薬の方の翻訳者という方がいます。その方は、知らない単語を推測するときに、接頭語接尾語に注目することが多いのですが、それは、医療英語の特徴から来ています。特に、難しい方の医療の語彙は、難しいのはそうなのですが、接頭語で推測できることが多いのです。
例えば、クモ膜下出血は英語では、subarachnoid hemorrhage ですが、クモ膜下という単語を分解すると、
・subarachnoid クモ膜下
sub = 下の、下位の、従属の、副~ (接頭語)
arachono-=蜘蛛の、
-oid=~状の(もの)、~のような(もの)、~質の
・hemorrhage 出血
hemo-=血
-rhage=壊す
hemorrhage の方はもっと簡単な言葉だと、bleeding が使えます。
sub=サブは、日本語でもよくつかわれる言葉ですよね。arachono はあまり聞かないと思いますが、以前「アラクノフォビア」という巨大蜘蛛が襲ってくるパニック映画を見たことがありました。arachonophobia =蜘蛛恐怖症という意味だということをその時知って、なるほどと思った次第です。hemoでよく耳にするのは、ヘモグロビンでしょうか。
その他、cardio-=心臓、myo-=筋肉、gastro-=胃、腹部…などなど、色々あります。gastro などは、胃腸薬でガスター10というものがありますが、ここから来てるのかなと思います。これ以外にも色々ありますので、調べてみるのも楽しいのではないかと思います。ブログでもっと詳しく書いているものもあるし、英辞郎とかWeblioなどでもある程度探せます。医学英語検定の参考書などにも、接頭語や接尾語が掲載されていたと思います。
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