「太陽を作った少年」テイラー・ウィルソンのTEDプレゼン
最近、書店で「太陽を作った少年」という本を見かけました。これを見て、「ああ、あのTEDトークの子だ!」と懐かしくなって、再度TEDトークを見てみました。最近復帰したオンライン英会話の教材として、以前よくこのスピーチを使っていたのでした。テイラー・ウィルソンという、14歳で核融合炉を裏庭のガレージで作った子です。その子のことを書いた本の翻訳書が出ていて、話題になっていました。
これをきっかけに、今セルクで講師をしている通訳準備講座で、教材として使ってみることにしました。言葉がちょっと難しいので、あらかじめ用語解説を配布しました。TEDのトークはこちらです。
Yup, I built a nuclear fusion reactor | Taylor Wilson
17歳の頃のスピーチです。早口ですが、比較的言葉ははっきりしていると思います。原子力関連の言葉や、今岩手県で誘致しようとしているILCの本部、CERNも少しですが登場するので、岩手にも関連性がある、とやや無理な感じはありますが、そう言えます。リスニングとかディクテーションにも使えると思います。
今では、英語のスクリプトも入手できるし、おそらく日本語訳もあるのでは?と思います。生徒さんに渡した語彙集の用語は以下の通りです。
nuclear physicist 原子物理学者
nuclear fusion 核融合
make the case that
T. Boone Pickens アメリカの投資家。BPキャピタル・マネジメント創業者
小糸製作所の株式買い占めで有名。
break even 収支が合う*break even point 損益分岐点
deuterium 重水素
hydrogen 水素
neutron 中性子
proton chain (reaction) 陽子連鎖反応
slam 激しくたたきつける
byproduct 副産物
utlize 利用する
detector 検知器
sensitivity 感度
isotopes アイソトープ、同位体
yellowcake イエローケーキ、ウラン鉱粗製物
CERN セルン=European Laboratory for Particle Physics 欧州原子核共同研究機構
preeminent 卓越した、傑出した
2クラスあるうちの1つの方しかここまで進んでいませんが、生徒さんのうちの一人は、理科系の翻訳者さんなので、単語などはよく理解できていたようでした。TEDの3-5分くらいの短いものは、これ以外でも色々練習素材として使えるものがあるので、探してみてください。私も機会があったら、また紹介します。
アメリカに行って驚いたのが、生徒の学力の差が激しいことです。高校生で、日本の小学生みたいな計算を計算機使ってやってる子もいるかと思えば、飛び級して14歳で数学の上から2つ目に難しいクラスで常にパーフェクト、という子もいました。生徒の自主性が日本よりも重んじられているのと、能力や個性を伸ばす教育をするということについては、アメリカの高校の方が当時でも上をいっていました。日本でもこういう子が育つ教育をしてほしいと思います。
以下は「太陽を作った少年」の翻訳者さんのあとがきへのリンクです。
https://www.hayakawabooks.com/n/n679fb6f9ce6a
ちなみに英語のタイトルは、"The Boy Who Played With Fusion" というようです。直訳だと、「核融合で遊んだ少年」と、ちょっと危険な感じもするタイトルになってしまうので、日本語のタイトルはナイスだと思いました。
・岩手県・近県の方で通訳準備講座に興味がある方は、(株)セルクまでご連絡ください。仏・中・韓国語の講座もやってます。
・オンライン英会話の講師をしています→ワールドトーク
こちらは、主に英語初心者から中級くらいまでの方を対象としていますが、上級者でもOKです。
*英語学習相談
*料金は7月からも3,000円ですが、45分を最低時間とさせていただきます。その後の15分間、合計1時間までは追加料金なしの3,000円で対応いたします。
詳細はこちら をご覧ください。
・ツイッター @JunhosoEigo フォローご自由にどうぞ。(フォローしないと内容がわからない方のフォロー返しはしないことにしています)