Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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地方で外国語の仕事をして生活するには?

地方、特に東北で英語その他の語学の仕事1本で食べていくのは、結構大変です。同じ地方でも、北海道、沖縄や、関西・九州・中国地方は、語学1本でやっていくのは、東北ほど難しくないのではないかと思います。私も、ここ2年くらい少し減ってしまいましたが、3年前まではもう少しで第一段階で目標としていたレベルまで行けそう、というところまで来ていました。今また元のレベル目指して、仕事の拡大を図っています。

 

地方で語学の仕事をしていくには、通訳だけ、翻訳のみの専業だと、食べていくのは難しいのではないかと思われます。翻訳だと可能性はあると思いますが、翻訳者になりたい人は通訳者よりも多いと思われるので、仕事を獲得するハードルが高く、専業で食べていけるのはある程度の実力と専門のある方限定になってしまうと思います。「この分野ならこの人」という専門分野があれば、翻訳一本で地方でやっていくことは十分可能です。地方だけでなく、世界中で仕事ができる可能性があるかもしれません。実際、知っている技術翻訳者で、沿岸の都市でかなり稼いでいる人に会ったことがあります。女性ですが、年収は旦那様の3倍という話しでした。しかし、そういう方はほんの一握りで、また、たいてい地方に来る前に、東京などで仕事して、取引先を確保していることが多いです。

 

そうではない人は、やはり通訳・翻訳・ガイド・講師など、語学に関する仕事を全面的に行っていくしか方法がないと思います。あった方がいいと思いますが、ガイドは去年までは資格が必要でしたが、今は資格なしでも仕事をすることは可能です。その際、私の経験からですが、以下のような方向に仕事を拡大することを検討した方がいいと思います。

 

・地元、または近県の翻訳・通訳会社を見つけて登録する

東北では、翻訳通訳会社はかなり少ないと思われますが、探せば少し見つかることがあります。やはり仙台は割とあるのでは?と思われます。地元にない場合には、宮城県、北海道の会社に登録しておくと、そういう会社は比較的広範囲に仕事を獲得していることが多いので、地元や近県の仕事を紹介してくれることがあります。また、隣の県にある通訳翻訳会社を探してみると、時々仕事地元の仕事を振ってくれることがあるし、東北は全体的に語学ができる人が少ないので、他県で人数が必要な場合に仕事をくれることがあります。

・JICA、JICEの募集を待つ

JICAやJICEなどの国際協力事業を行っている団体は、地方で主に途上国の研修を行っていることが多いです。地域別の登録になっていて、そうしょっちゅう募集があるわけではないので、時々Websiteをチェックしておいた方がいいと思います。ただ、通訳試験があるので、ある程度の実力がないと合格できないかもしれません。

・ガイドの資格を取って、地元のガイド団体に登録する

東京の大手の団体は、研修に参加するととてもためになるのですが、あまり地方の仕事は紹介してくれないと思います。それよりも、地元のガイド団体岩手だと所属している「岩手ひらいずみ通訳ガイドの会」のような団体の会員になると、地元の仕事の募集があります。各県にあると思うので、探してみてください。ない場合には、近県の団体、特にクルーズで外国船の寄港がある県の団体は、派遣の受けつけ窓口になっている場合が多いので、仕事を紹介してくれる可能性が高いです。

・市、県の国際交流協会に登録する

それほど頻繁に仕事がないと思いますが、国際交流協会でも時々仕事を紹介してくれる場合があります。私も地元の国際交流協会から、数年にわたって依頼を受けている翻訳の案件がありますので、そういう仕事に巡り合えるかもしれません。また、時々、県主催事業の会議などで、大量に通訳できるものが必要になることがあり、そういう時にも依頼される可能性があります。ただ、機会は多くないし、ボランティア的な仕事が多くなることもあります。

・地元の裁判所、警察、弁護士会に登録する

私が登録しているのは裁判所だけですが、裁判所や警察などで、通訳翻訳者を募集していることがあります。裁判所については、地方だと対外的に募集はしていないかもしれないので、Websiteをチェックするか、直接問い合わせをしてみた方がいいかもしれません。警察は募集がある場合には告知があると思いますが、地域によっては、警察官で英語ができる人が行っている場合があり、募集がないところがあります。ただ、英語以外の言語、特に中国語やその他のアジア系の言語(フィリピノ語やスペイン語など)は、需要が大きいし、警察にもできる人はそういないと思いますので、仕事の機会は結構あると思います。また、弁護士会は、直接連絡して登録になるのでは?と思われます。一度だけですが、弁護士さんの通訳をしたことがあります。その時に、確かそう話していたような気がしますので、弁護士会に問い合わせてみるといいのではないかと思います。ただ、地方は英語については、ほとんど仕事がないし、あってもかなり安いことが多いです。私の場合は、1年に一回程度、大きな事件ではなく、飲酒運転とか離婚裁判の翻訳などが多いです。仙台など中都市は、英語でも仕事があるかもしれません

・派遣会社に登録する

テンプスタッフとか、スタッフサービスなどのいわゆる一般の派遣会社にも、一応登録しておきましょう。私は東京で登録して翻訳の仕事をしていたので、こちらに戻ってきた時に、住所等の情報の変更を兼ねて登録に行きました。4,5年音沙汰無しでしたが、突然、ある派遣会社から、工場でマレーシア人の研修通訳の仕事があるので、やりませんか?と声をかけていただけました。あと、ごくたまにですが、翻訳の仕事の打診がきたりします。多分ない、と思い込まずに一応登録しておくと、忘れた頃に話がくると思います。

・インターネット経由でできる仕事をする

2,3年前まで、4~5年間、在宅の英会話講師の仕事をしていました。レアジョブなどのスカイプ英会話の日本人版です。時間の自由がきき、仕事量を調節できるので、便利な仕事でした。JICAの研修の仕事が忙しくなった時期があり、また、場所がネットが通じにくいところだったこともあって、今はやめてしまったのですが、このような仕事を再開することを検討中です。また、まだ立ち上げたばかりですが、英語学習相談の仕事をはじめてみました。これは今後、学習アドバイザーとかコーチの勉強をするなどして、拡大しようと思っています。

クラウド翻訳に登録する

翻訳会社に登録しなくても、クラウド翻訳のプラットフォームに登録すると、仕事が獲得できるようです。私は登録していませんが、これも自分で時期や時間を選んでできる仕事かな?と思います。

・語学講師の仕事をする

他の仕事との兼ね合いがあって、ちょっと難しいかもしれませんが、長期の仕事に入らないのであれば、語学講師の仕事先を見つけるのも一案です。仕事によっては、短期の仕事もあるのではないかと思います。私の場合は、登録している通訳・翻訳会社が語学講座もやっているところなので、会社から要請があれば講師としても仕事に入っています。自宅やカフェなどで、個人で教えるという方法もあると思います。

・東京にも拠点をつくる

これができれば、もしかすると大幅な収入アップにつながるかもしれません。これについては、今検討中なのでもし実行してうまくいったら、報告したいと思います。やはり仕事量が違うし、訓練する学校や講座などもたくさんあるので、なんとか足掛かりをつくりたいと思っています。

 

このような仕事拡大の努力をすれば、1人なら食べるには困らないレベルになるのでは?と思います。家族2人なら、自分の収入だけでもなんとかやっていけるレベルにはなれるのではないでしょうか。私もこれから子供の教育などにお金がかかるし、両親も高齢化してきたため、仕事先の拡大をしたいと考えています。地方在住のみなさん、がんばりましょう!

 

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