Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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語学留学しても、周りが日本人だらけになってしまう理由

半年なり1年間なり、アメリカなど海外に留学しても、英語があまり話せるようにならなかった、と言う方の話を結構聞きました。今まで私が一緒に働いたり、出会ったりした方々の中にも、そういう人たちがいました。理由で多いのが、「周りが日本人ばっかりだったから、英語使う機会があまりなくてさー。」というものでした。

 

せっかく海外に行ったのに、なぜ周りが日本人だらけになってしまうのでしょうか?寂しいからつい知り合った日本人動詞でつるんでしまった、行ったところが日本人がよく来る場所で、つい日本語で話しかけて友達つくってしまった、など理由を聞くと色々でした。特に多かったのが、「海外に行ったら、日本人以外の人がいっぱいくるのかと思っていたら、クラスが日本人だらけでー。語学留学する人最近多いから、行ってもしかたないよね。最初は極力話さないようにしてたけど、つい誘惑にまけちゃって、結局日本人と遊んじゃったんだー。」というものでした。これでは、何のために高いお金を払って、留学したのかわかりません。

 

でも、大学時代の同じサークルの同期の女の子で、まったく逆のことを言った人がいました。彼女は、語学に昔から定評のある、女子大の生徒でした。「いやー。夏休みカリフォルニアに語学留学したんだけど、周りが外人ばっかりでさー。最初どうしようかと思ったよ。でも、英語しか通じなかったから、すごい勉強になって行ってよかったよ。いろんな国の人と友達になれたし。」と、話していました。

 

この違いはどこから来たのでしょうか?彼女に理由を聞いてみたら、「実はさ、クラス分けテストで、リスニングとかスピーキングはともかく、私読解と文法が得意だったから、上から3番目のクラスに入れられたんだよ。日本人私しかいなくってさ。びっくりしたよー。」ということでした。

 

ということから、語学留学して周りが日本人だらけ、という状況を避けたい場合には、日本にいるときから、基本的なことを勉強していくことが重要だ、ということがわかります。モデルの知花くららさんが、フランスに留学した時に、周りが海外から来た人ばかりだった、と話していた記事を読んだことがあります。おそらくこれも、同じ理由だと思われます。日本できちんと基本的なことを勉強していった人ほど、海外に留学した時にも恵まれた環境が用意され、大きな成果を上げることが多いようです。

 

海外に行きさえすれば何とかなる、という安易な考えは捨てた方がいいということですね。日本での準備段階でも大きな差がつくし、言ってからの態度や環境もかなり影響するようです。クラス分けで上のクラスに入れるよう、中高の文法や読解など、基本的な知識は日本にいるときから身につけるように努力しておいた方がいいと思います。