英語通訳・翻訳・ガイド・講師 Junのブログ

東北を拠点に英語通訳・翻訳・通訳ガイド・英語講師のJunが、英語・教育・手芸などについて発信します。

今月号の「通訳翻訳ジャーナル」は必読!特集は「AI時代に生き残る通訳者・翻訳者」です。

通訳者、翻訳者向けの情報誌に「通訳翻訳ジャーナル」という雑誌がありますが、皆さんご存じでしょうか?多分、私は読者の中でも、かなり長い方だと思います。おそらく、最初に読んだ時から20年くらいたっているのではないでしょうか。以前は年間隔月くらいで発行されていますが、今は年4冊の季刊誌になっているのではないかと思います。今月は、通訳翻訳者の未来に関する特集で、通訳・翻訳に興味がある方々必読だと思います。

 

最近、AIを利用した自動翻訳の話が出るたびに、ドキッとします。昨日などは、AIの同時通訳も可能になるような記事が日経に掲載されていて、

東京五輪「言葉の壁」なくせ AI通訳、官民で育成 :日本経済新聞

心臓に悪い、と思いました。でも、やはり簡単な会話はともかく、複雑な内容や、人間の感情が絡むような文章や動画(映画とか文芸など)は、AIができるようになるには、相当時間がかかるのでは?という意見が多いようでした。私も、以前も書きましたが、自動翻訳はたとえ可能になったとしても、人間の手による修正が必要な期間が結構長く続くのではないかと思います。

 

また、通訳については、音声が一方的に流れるだけのものについては、早く普及するし、もしかすると簡単な日常会話の通訳は機会がやるようになるかも、とは思いますが、こちらは実用化まではまだ時間が必要だと思います。

 

通訳・翻訳ジャーナル」には、機械翻訳の現状や、Google, Microsoft が開発した翻訳システムによる訳例などが掲載されています。これを見る限りでは、まだまだという感じですが、文章によってはそのままでもいけそうなものもあるようです。どういう通訳者・翻訳者がAIに負けずに活躍できるか、ということについても書かれています。結局、簡単なものほど機械にとって代われるのが早いので、難しい文章、感情がからんだものを得意にすればいいのでは?と思います。

 

あと、雑誌の中の意見で、これはちょっと違うのでは?と思ったのが、観光分野がAIにとって代わられるのが早い、という意見です。もちろん、問い合わせや表示、展示の音声などは自動的に音声が流れてきたりするシステムにとって代わられるかもしれません。でも、実際に案内するガイドの分部は、簡単な説明以上のものを求める方も多いし、人によって興味のポイントなどが違うので、ガイドは不必要ということはないと思います。また、食事等についてもアレルギー・宗教・ベジタリアンなどのポリシーに基づいた、きめ細かい対応が求められます。これこそ、機械には無理な部分の最たるものではないでしょうか。私は、通訳でも翻訳でもIT関係の分野と、定型文が多い契約書(契約書でもあまり型にはまってないものもある)などが、機械にとって代わられるのが早いのでは?と思っています。

 

いずれにせよ、簡単な英語を話せるだけでは、機械にとって代わられる時代になるようです。しかし、機械のコストもかからず、通訳翻訳もいらないのが、自分で英語を使えるようになることでしょう。やはり、今後企業などで採用される際、できてあたりまえのスキルのうちの1つになっていくのではないかと思います。自動翻訳が進むから、英語勉強しなくていいや、と思っている方は、会社に機械によるコストを負担させる存在として、採用されなくなってしまうかもしれませんよ。「これからは中国語」という人もいるかもしれませんが、英語と文法が似ていて、文字が日本語と共通する中国語は、日本人で英語ができる人が本格的に勉強すると、比較的すぐ身に付くのではないかと思います。やはり、英語は勉強しておいた方が、将来のためになると思いますので、学生さんはしっかりやっておいた方がいいと思います。