英語通訳・翻訳・ガイド・講師 Junのブログ

東北を拠点に英語通訳・翻訳・通訳ガイド・英語講師のJunが、英語・教育・手芸などについて発信します。

教育方法が日本と全く異なるアメリカ

昨日、同じクラスでとても悪い点数を取った男の子たちがいたことを書いたので、アメリカ人がみんなこんな風だとは思われたら困ると思い、以下の内容を書くことにしました。

 

アメリカの高校では、優秀な子は超優秀で、できない子は超できない。この間の差が日本以上に激しいのです。2年まで飛び級可能なため、同じクラスに1学年下の子がいたりしました。高校2年生で行ったのですが、同じクラスに14歳の子が何人かいたりしたので、ちょっとした驚きでした。数学は苦手だったのですが、計算以外は割と好きだったので、上から2番目のクラスのtrigonometory という科目を取りました。最初は中学レベルの三角関数だったのが、徐々に難しくなり、最後には数三レベルまで達し、私も最後にはついていけなくなって、結局B+くらいで終わってしまったと思います。このクラスには、男の子で14歳が2人いましたが、トップはそのうちの1名のリチャードという子でした。なんと、テストは毎回満点!計算機が使えるからと言えばそうですが、これには驚きました。

 

方や同じリチャードでも、近所の子でイケメンで私が気に入っていた方の男の子は、計算のクラスを取っていました。教科書をちょっと見せてもらったのですが、見てびっくり。問題が248÷35とか2の5乗とかそういう感じで、「あれ、これって…日本の小学生レベルでは?」というような内容でした。おそるおそる「これ、難しい?」と聞いてみたところ、「いや。とっても簡単だよ!」と言ってくれたのが救いでした。でも、ぜんぜん恥ずかしいとかそういうことはなく、できるようになるまでやるのが当然、と言った風に見えました。でも、朝車に乗せてくれるなど、いい子だったので嫌いにはなりませんでした。

 

私が英検1級の2次スピーチ対策でお世話になった学校の先生も(年下でしたが)、飛び級で入った口で、なんと16歳でハーバード大学に入学したそうです。彼はアフリカン・アメリカンで、ネイティブアメリカンと白人も混じっているとかいう超イケメンでしたが、残念ながら(?)ゲイだったので恋はすぐに終わってしまいました(^^;)。東大の大学院に留学していたのですが、日本語も大学に入ってから勉強したとのことですが、とても流暢でした。

 

学校でも、先生が移動するのではなく、生徒の方から先生の教室に移動するとか、生徒はカウンセラーと相談しながら、次の学期に取る教科を決めるとか、そういうところも異なっていました。ちょっとしたことですが、「自分から動く」という所で、やはり大きな差がでるのではないかと思います。また、授業内容にしても、当時からビデオなど視聴覚教材を頻繁に使ったり、合同授業で先生が黒いマントを着てろうそくを持ち、エドガー・アラン・ポーの怖い話の語り部になるなど、日本では考えられないような方式で教えていました。

 

宿題にしても、レポートの宿題がよく出されているようでした(私は留学生ということであまりやりませんでした)。廊下を歩ている時に小耳にはさんだ会話で女子生徒が「昨日acupuncture に関するレポートを書いたのよ。東洋医学について…云々」と話していました。言葉の意味が解らなかったので、調べてみたら「針治療」でした。「高校でそんなレポート書くの!」とこれにも驚かされました。科目にも、タイプピング、自動車整備、運転免許取得、合唱、演劇、バンドなど、日本だとクラブ活動になってしまうようなものが、正式な科目として存在していました。

 

クラブ活動も、運動部は季節によって2つくらいかけもちできるようになっているし、授業と組み合わせると、日本よりもはるかに様々な活動が、押しつけではなく自主的に行えるようになっていました。本当に全く違った世界という感じでした。

 

もちろん、上下の差が激しくなってしまうとか、優秀な人はとっても優秀になるけど全体的な底上げができないとか、その他にも日本と比べて様々な欠点もあると思います。でも、このような自主性を重んじる教育をすると、自ら考え行できる力が身に付くのは確かだと思います。やはり先生に何か言われてやる方式だけを続けていては、大きな発明をしたり、社会に革新的変化を起こしたりする人間を育てることはできないと思います。日本でも、もうすぐ大きな教育改革が行われるようですが、このような自主性を重んじる教育や、横並びではなく、各生徒の進度に合わせた指導が行われるようになってほしいものです。