Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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今後どうなる、通訳案内士資格?通訳案内士は全国通訳案内士へ

1月4日から、法律が改正されたことにより、通訳案内士資格がない方々も、料金をもらって通訳案内ができるようになりました。今までボランティアでやってきた方々も、多少のお礼をもらえるようになったということになります。

金曜日、観光庁で行われた全国の通訳案内士団体の意見交換会に出席しました。主に研修テキスト関する意見交換会でしたが、その他にも様々な情報を交換したり、北は北海道から南は九州まで、多くの団体の方々を交流を持つことができました。

今後、2年間の移行措置中に、旧試験で受験した資格保持者は観光庁主催の研修を受ける義務があり、受けそびれた場合には、その後3年の間に、登録研修期間が行う研修を受講することになります。また、その後も、通訳案内士は運転免許のように5年ごとの更新が必要になり、そのたびに研修を受けなくてはならないようです。

今までの制度で通訳案内士になった方々の中には、これでおまんまの食い上げ、と思っていると思います。また、ライセンスを持っていなくて高い英語力がある方々は、逆に喜んでいるかもしれません。しかし、やはり通訳案内士は語学力だけでできるものではなく、語学力メインの通訳・翻訳とはまた違った仕事になります。日本に関する深い知識や、旅程管理的な仕事も必要になります。資格所持を所持していないとしても、各団体の新人研修などは受講しておいた方が、ガイドとして採用される可能性は高くなるし、仕事内容によっては、旅行会社の方でライセンス所持者しか使わない、というものもあるようです。

また、今後は地域限定通訳案内士制度を作ろうとする動きが、再度活発になるかもしれません。また、通訳案内士団体への無資格者の参加も増えるのではないかな?と思います。私は岩手ひらいずみ通訳ガイドの会に所属していますが、もともと資格取得を目指すグループが岩手県の主導によりガイド団体になったものなので、今でも有資格者とそうでない方々が混在しています。今は有資格者のみ受け入れている団体でも、そうではなくなっていく可能性もあります。いかに役に立つ、魅力的な研修を提供できるか、ということも会の運営においては重要になってくるのかもしれません。

2月に、官公庁がパイロット研修を行うようです。また、動画受講もできるようなので、資格を持っている方は、観光庁のサイトをチェックしてみてください。