Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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英検1級一次合格の4つのテクニック

今週の日曜日は英検ですね。昨日も全体的なことについて書きましたが、今日は英検1級1次合格の秘訣を、自分の体験や他の人から聞いた体験に基づいて書きたいと思います。

1.時間配分と開始セクション

まず大事なのは、時間配分とどこから始めるかということです。一次は英作文の点数が悪いことが原因で一度失敗したので、どうしたらいいか考え、十分に時間が取れるよう、英作文から問題を解くことにしました。時間はだいたい20分程度に設定、5分以上足が出ないよう気を付けました。その次に読解、そして最後に語彙の問題を解きました。語彙は短くても15分くらい時間を残すよう気を付けました。

2.苦手な分野で点数を落とさない

よく英検1級は、語彙の問題が難しく、普通の生活ではあまり使わないような単語が出る、と言われましたが、私が受験した2年くらい前から極端に難しい単語は登場しなくなったと思います。それでも、私も語彙力にあまり自身がなかったので、2度目に受験した時は、語彙に特化した英検の問題集を、直前2週間で2度解きました。一度目はざっと通して問題を解き、間違った問題やあやふやな問題を次にもう一度解いて、それでも間違ったところを、2日くらい前から暗記するようにしました。これで語彙は7割まではいきませんでしたが、7割近くの点数が取れました

3.配点が高い部分を落とさない

語彙は7割取れませんでしたが、それでもなぜ合格したかというと、読解問題を1問しか落とさなかったからです。通訳学校で鍛えられたこともあり、読解問題は得意でした。読解は配点が高いので、2,3問以上落とすと、アウトになる可能性が高いのです。実際、読解で点数が取れず、足踏みしている方々に何名か会ったことがあります。ある知り合いの女性から、3年間受験し続けているのに、いつも読解で失敗してしまい、もうあきらめた方がいいんだろうか?と相談を受けました。そこで、普段からちょっと難しめの文章を読むようにして、英検の文章が簡単に感じるようにすればいいと思う、とアドバイスしました。すると、その方は1次に合格し、もともと話す方はかなり流暢だったこともあり、2次は一発で合格しました(努力もされたようでした)。リスニングも同様で、普段からニュースなどの早い英語を聞くようにしていると、英検の英語が遅く感じるようになります。要は、多読・多聴と、精読・精聴のバランスを取って、多読では難しい文章も多く読むようにすることだと思います。

4.自分を信じてベストを尽くす

これはとても大事です。昨日も書きましたが、前はやはり自分には1級と取れるだけの実力があるとは思えず、自信がありませんでした。こういう心掛けでは当然失敗すると思います。「自分は絶対受かる!」「1級取れるだけの英語力はついている。」と思い込むことです。もちろん、努力をしないでそう思い込むなら単なるバカモノですが、日々努力して1級受験に挑戦するだけの力があるのですから、「合格できる」と思い込みましょう。直前まであきらめないことも大事です。

参考書などについてですが、私は英検受験用には、旺文社が出している英検の教本と語彙の問題集のみ使いました。あとは、普段はCBSBBCなどのニュースを聞いたり、NHKの二か国語放送をシャドーイングしたりしていました。読解については、首相官邸HP・外務省のウェブサイト(首相や大臣の演説の英訳が掲載されています。通訳学校の先生に勧められました)、ホワイトハウスのウェブサイトで大統領の演説を読んだり聞いたりしていました。あとは、Newsweek の日本版と英語版の記事を両方読み比べるようなことも時々やりました。これは、以前通訳学校で宿題によく出されていました。

英検1級を持っていると、通訳案内士の1次試験が免除になったり、企業によっては資格手当などがもらえたり、予備校・英会話学校などの講師として勤務することを目指している人は採用されやすくなるなど、いいことがいろいろあると思います。ぜひ、取得して人生を変えてください!

2次試験については、1次が終わってからまた書きたいと思います。