今や世界的人気のジャパニーズ・アニメ。あのアニメ・漫画を英語でなんていう?
某製造業で、マレーシア人研修生の研修通訳をしていた時、1人日本語が少し話せる19歳の男の子がいました。どうやって勉強したのかと聞いたら、「ドラえもんとナルトで覚えた」と話していました。インドネシア、マレーシアでは、音は日本語のままで、マレー語など現地の言葉の字幕が入って放送されるのだそうです。そのため、自然に基本的な日本語を覚えてしまったという若い人たちが結構います。最近、ドラえもんは北米でも英語版で放送が開始されたというニュースがありました。英語で、アニメとか漫画のタイトルをどう訳しているのか、集めてみました。
ドラえもんは、ほとんどの国で、そのまま”Doraemon”とされていることが多いようで、タイトルが主人公の名前になっているアニメは、日本と同じものがそのまま使用されていることが多いようです。(例:ナルト=Naruto, らんま2/1, Ranma 1/2 など)
例外は「名探偵コナン」。コナンの場合は、Conan ではなく、”Case closed" というタイトルが英語では使われているようです。「事件解決」とか「一件落着」みたいな感じでしょうか。インドネシア人で、コナン君が大好きという子もいました。この子も日本語が少し話せましたが、やはり、コナンで覚えたと話していました。
英語のカタカナがタイトルになっているアニメ・漫画は、意味が通じる場合には、カタカナがそのまま英語になっているようです。(例:デス・ノート Death Note, ドラゴンボールZ Dragon Ball Z) るろうに剣心など、外国人には意味不明だと思うのですが、そのまま Ruroni Kenshin というタイトルのようです。
以前、盛岡市内の高校でフランス語と英語を教えていた日仏ハーフの先生から、妹が「ベルサイユのばら」が好きでよくアニメを見ていたが、タイトルが”Lady Oscar" だった、と聞いたことがあります。コナンとかベルばらは意訳ですね。
それと、日本語の英語訳になっているタイトルも多いようです。例としては、進撃の巨人=Attack on Titan、鋼の錬金術師=Fullmetal Alchemist、北斗の兼=Fist of the North Starなどがあります。
日本でも、映画やドラマ、洋楽にはまったことが英語を勉強し始めたきっかけという方たちも多いと思われます。また、韓国人シンガーとかドラマにはまって、韓国に親近感を持った若者やおばさん方が日本でも多いのではないかと思いますが、そこから韓国語の勉強に発展した方々もいるのでは?と思います。この前の北朝鮮兵士の脱北も、理由が韓国ポップスに心惹かれたから、という政治的でもなんでもない超意外なものでしたが、このようなソフトパワーが外国人の友達を作ったり、ニ国間の友好のきっかけになることもよくあります。こういう資産は大事にしていきたいものです。