Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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子供が成績不振でもあきらめないで!体調や病気が原因のこともあり。

お母さん、諦めないで!学校の成績が思わしくないのは、頭が悪いのではなく、体の調子のせいかもしれません。私の小・中の同級生に、こんな子がいました。

 

男の子でKくんという名前でした。彼は小学校頃から学校の成績が極端に悪く、いつも鼻水を垂らし、首を横に傾げていました。当時、「ロボット刑事K」というヒーロー物が流行っていましたが、これをもじってついたあだ名が「ハナクソ刑事K」。鼻詰まりのせいで、何を言っているのかもよくわからなかったし、運動神経も鈍かったので、活発な男の子達にによくからかわれたり、いじめられたりしていました。気持ちは優しくていい子でしたが、何を話しているのかそもそも分からなかったので、女の子からも敬遠されていました。

ほとんどテストが0点だったので、小学校4年生の頃、当時の先生に「この子はもう落ちこぼれです!」と言われたそうです。お母さんが悲しんでいたと、私の母親から聞きました。このKくんのお姉さんが、名門の女子高の生徒だと知っていたので、私は、「きょうだいでも随分違うもんだな〜。」と不思議に思っていました。

中学校でも同じ調子で、中三で同じクラスだった時には、数学では0点を連発していました。数学の先生が各自取った点数を言いながらテストを返していたので、点数はクラス全員にバレてしまっていました。小学校の頃の成績からすると、他の教科も悪そうだというのが予想できました。

ところが、夏休み明けの数学のテストをいつものように点数を言いながら先生が配っていた時、「Kくん、85点!」という信じられない点数が聞こえました。クラスの皆から「え~~~!!!」、というすごい叫び声が聞こえて来たことが思い出されます。これには本当に驚きました。今まで、よくて20点台くらいだったのに、いきなり80点越え。しかも、数学だけではなく、理科1分野でも「今回、一番頑張ったのはKくんです!48点!(50点満点)」と先生から発表があり、この時もクラス中がざわざわし、しばらくの間、「Kがいきなり天才になった」という話しでもちきりでした。

 

Kくんは、塾に通ったり、家庭教師などを付けていたんでしょうか?当時岩手県では塾に通っていたのはトップ校を受験する一握りの生徒だけでした。家庭教師を付けたということもないようでした。では、なぜこんなに変わってしまったのかというと、夏休みに、小学校の頃から長年患っていた蓄膿症の手術を受けて、蓄膿症がほぼ治ったことが、その理由のようでした。脳に空気が行かないと、頭が回らなくなるという話しがありますが、それは本当だったようです。しかし、これほど劇的に変わるとは、本当に驚きでした。Kくんは結局、今までの点数が悪すぎたのと、文系の方は理系ほどは改善しなかったこともあり、高校はいわゆる普通以上の学校と言われているところには入れませんでした。でも、私たちが20歳の時に行われた中学の同窓会で聞いてみたところ、大学に進学した、と話していました。小学校4年生の時に「落ちこぼれ」と言われ、高校にも入れるかどうか危うい状況だったことを考えると、すごいことではないかと思いました。

ということで、子供の成績が振るわない場合には、体調のチェックをしてみることをお勧めします。俳優のトム・クルーズ失読症(dyslexia)を克服して、スターになったそうです。目・耳・鼻などの病気は、特に成績に悪い影響を与えるようです。上の例にあるように、もしかすると病気が原因で、元々の能力を発揮できていないだけかもしれません。諦めずに、慢性病がある場合などは、完治を目指して治療してみるようにしてみてください。