Junの英語学習ブログー英語通訳・翻訳・ガイド・講師ー

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子供に英語を教える・習わせる際には、どの辺を目標にすればいい?

子供には英語を身に着けてほしい、ぜひ流暢に話せるようになってほしい。そう願っている親御さんは多いと思います。では、高校を卒業するまでに、ある程度のレベルで話ができる、難関大学に合格できるレベルになるには、どの辺を目標にしたらいいでしょう?

高校卒業までに英検準1級、またはTOEIC700点以上を目標に設定しましょう。これに達していなくても、英検2級取れていれば、基礎ができているということになるかと思いますので、最低限の実力はついた、ということになると思います。

うちの子供は小学校6年生で英検4級を取りました。盛岡市内の公立小学校では、小学校から英語塾に通っている子供はどちらかというと少数派で、小学生で英検に合格したという子供は、うちの子供とほかに2,3人いる程度でした。ところが、受験を経て国立大附属の中学校に入ったら、小学校の時に英検準2級や2級に合格したという子が、ごろごろいました。自分で受験したいと言って4級合格したので、子供にとってはとても誇らしいことだったようなのですが、自分よりも上の級の人たちがいっぱいいるので、ちょっと意気消沈したようでした。

でも、ご安心を。決して焦る必要はありません。高校3年生の2学期まで、まだ時間はあります。だいたいこの時期までに英検準1級程度の実力の英語力を身につけておくと、早稲田・慶応・上智、東大・京大等難関大学の英語試験に十分対応できると思います。高校3年の2学期までに取ればいいので、中学校卒業までに準2級、高校で2級・準1級をとるという風に、段階的にあせらず進んでいけばいいのです。「うちの子供はもう遅れを取ってしまった!」と心配する必要はありません。中学校卒業までに準2級が難しければ、中学は3級まででもいいと思います。

もちろん、小学校で早めに準2級とか2級取ってしまったお子さんは、中学校や高校の早い段階で準1級やTOIEC700-800点に挑戦していけばいいのではないかと思います。

何か1科目か2科目、他の生徒よりも進んでいる科目があると、その分、別の科目に力を入れることができます。また、その進んでいる科目に自信を持つことができ、それがひいては他の科目にも波及するかもしれません。幼稚園から英語やってないのでもうダメだとか、発音がよくなるチャンス逃したとか考える必要もありません。でも、5,6年生になったら、英語を先に勉強させておくと、中学校に入ってからの学習が楽になると思います。

あと、準1級よりもっと上の英検1級かTOEIC900点に到達して、高校までに英語に不自由ないようにしたい!と考えている方もいるかもしれませんが、英検1級の取得はかなり難しく、勉強時間がかかるので、その分の時間は高校のうちは他の教科を勉強した方がいいのではないかと思います。大学に入ってからか、社会人になってからこのレベルを目指しても全く問題ありません。高校生で英検1級を取得した生徒を何人か知っていますが、ほとんど欧米とのハーブか帰国子女でした。海外経験なしでは難しいと思います。また、ハーフや帰国子女だからと言って、楽に取れるかといえばそうではなく、英語が話せるお母さんが特訓したりとか、1度では受からず何度か失敗したりとか、英検1級のスピーチクラスに通うなど、結構努力が必要なようです。私が最初に英検1級の一次に合格した時に通った、東京のスピーチの学校に高校生がいましたが、1年前にアメリカから帰ったばかりの帰国子女で、慶応女子校に通っていると話していました。

海外経験なしで高校までに1級取ったという人にも、1人だけあったことがあります。某省庁の語学官の方で、外語大ではアラビア語を専攻して、英検1級まではNHKの英語講座を中学校から見始めて、どんどん進んでいったら、そのままの勢いで高校3年生の時に英検1級取れたのだそうです。これは、本当にすごいと思いました。でも、本人の強い興味があったからできたことで、普通の人はここまでやれないと思います。

焦らず、着実に、高校3年の秋ごろまでに英検準1級レベルに到達できるようにすると、どの大学を受けても英語に関しては大丈夫だし、将来的にも役に立つと思います。